人間とばい菌との仁義なき闘い
こんにちは、歯科医師の白石です。
寒い季節になってまいりました。私は冬は大好きな季節なのですが、寒さは大の苦手です。夜寝る時も電気毛布に頼って寝ています。皆様も、風邪などひかぬようにお過ごしくださいね。
さて、写真は口腔内細菌を観察するための顕微鏡の使用方法についてレクチャーを受けているところです。画面に見える黒い点々は、すべてばい菌です!画面の端から端へと元気に動き回っています。お口のなかは細菌だらけです!どの人でも、体中のどこよりも細菌の数は多いとされています。たとえば、湿度100%、気温36~37℃の部屋の中に自分が1日中いる事を想像してみると、カビも繁殖しやすいし、食べ物も腐りやすく、何より不快指数が高い空気を感じますよね。口腔内とは、それだけ過酷な環境下なのです。
誇張するわけではありませんが、参考までに歯垢(デンタル・プラーク)1g中にはなんと、10の11乗個もの細菌がいます!写真の画面に見えるばい菌の海は、ゴマ粒弱ほどの量の歯垢を採取して見えるほんの一部分です。歯科医療従事者の仕事とは日々、口腔内細菌との仁義なき闘いなのです。
しかし人の手によって、悪さをするばい菌の数はゼロには出来ませんが、数を減らすことは可能です。その方法こそが、日々の歯磨きなのです!まずは今現在のお口の中の状況を把握していただき、歯磨き状態を改善して頂けることを主な目的として、この機械を使用しています。患者さんの日々の健康の向上に少しでもお力添えできるよう、私も含め、ハッピー歯科医院は頑張って参ります。