クラウン・レングスニング
こんにちは、歯科医師の白石です。お盆辺りに台風が過ぎ去り、夜中を過ごしやすい季節が近づきつつありますが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、今回の話題は、クラウンレングスニング(歯冠長延長術)についてです。
通常、既に被せ物(差し歯)の治療を行われている歯に対し、外して再治療をするということは、虫歯に侵された部分、健康な部分を含めてかなりの歯質を削除せざるを得ないことが多いです。
その歯に対し、再び被せ物の製作に型を取る際は、根っこにのみ健康な歯質が残っているといったケースをよく目にします。
被せ物自体が、歯の全周にわたって歯をきっちりと掴んでいるようにすれば、長持ちしやすいと言われています。前述のようなケースでは(聞こえはよくない様ですが)、邪魔な歯茎を取り去る処置(クラウンレングスニング)を行った上で被せ物を作るようにすれば、そのまま被せ物をするより歯の根っこは折れにくくなるため、長持ちしやすいといった理論です。
ご自身の歯を長く使う為の方法ですので、今後も積極的に患者さんに還元していきたいと思います。